大山の美味しいが詰まった 大山恵みの里
山陰道名和インター降りてすぐにある道の駅「大山恵みの里」。鳥取県西部では初の道の駅です。「ほとんどの商品は大山町産なんです」とおっしゃるのはマネージャー代行の橋田博彰さんです。
橋田さんは恵みの里で働く以前はアパレルの仕事をされていたそう。
「モノを売ることは同じだけど食べ物、特に生鮮品は鮮度や賞味期限があるので品揃えや仕入れ、管理がとっても難しいですね」とおっしゃいます。恵みの里には新鮮な野菜から加工品、お菓子に飲み物…様々なモノが揃います。しかも全て大山町産。大山町で収穫されたもの、作られたものだけが恵みの里に並びます。
「お客様に大山町の美味しいものを届ける、ということは基本ですが、生産者さんの所得向上、地産商品を県外に広げることがコンセプトです」
確かに。大山町に住んでいる私も知っているおばちゃんグループの作るドレッシングや、みくりや市で出会った農家さんたちの野菜が並んでいます。このドレッシングは知り合いのおばちゃんにもらってから我が家の常備品でもあります、というと、「そういう大きな会社のも のだけではなく、規模が小さくて地元の人しか知らないものも置いてありますよ」とのこと。もっともっと大山町の小さくて美味しいものをたくさんの人に知ってもらいたいなぁ、とぼんやり思っていた私も納得のセレクトです。恵みの里は地元の人たちや地元企業の商品だけでなく、自社で企画・ 開発した商品も揃っています。その中でも一番人気はトマトケチャップ。これは私も愛用している大好きな商品です。このケチャップを食べてからというものの家族全員、他のケチャップは食べられなくなりました。おいしさの秘訣はトマト。トマトももちろん大山町産、しかも農薬や化学肥料は使わず育てられた甘みたっぷりのトマトです。ピリッとした辛さが美味しいサルサソースもおすすめ。このトマトケチャップは大山に遊びに来てくれた友人や、帰省時の家族のお土産に必ず登場します。
そして橋田さんが「いちばんのオススメです」と自信たっぷりに教えてくれたのは「大山どまん中ラーメン」。大山とラーメン…なんでラーメンなんですか?と尋ねると、「大山で育てられた小麦を使って、美味しく食べてもらえる商品にできないかと考えられた商品です」とのこと。
麺の原料となる小麦は、鳥取県大山町産の「ミナミノカオリ」を100%使用。製粉方法にもこだわり、小麦本来の味・ 香りを楽しめるコシの強い麺に仕上げているそう。その独特という方法の製粉だからなのか袋の外から見える麺の色も独特で、見たことのないような色をしています。
「製粉機も特殊で、麺の色は濃い黄色からだんだんと茶色の変化していきます。これは熟成していく変化で、麺が活きている証拠なんです」。そこまで聞くとラーメン好きでもある私は食べてみたくて仕方がなくなり、早速購入。家で食べて見ましたが、こってりとした塩味のスープに食べ応えのある麺、あっという間に食べてしまいました。スープは地元の人に愛される「大山どり」のだしということで旨味もたっぷり。橋田さんのオススメの理由がわかりました。
この恵みの里には食堂も併設してあり、大山町の恵みを存分に味わえます。大山町産のハーブチキンや鳥取和牛を使った様々なメニューが揃っています。恵みの里の食堂がすごいのは、味噌や卵、お米も全て大 山町産であること。地元の人はみな知っている小川養鶏場の卵、塩谷麹店の味噌、減農薬のお米…隅から隅まで、全てが大山町の”おいしい”が詰まった料理です。
定食以外にもソフトクリームも大人気。特に紅茶ソフトは地元の有機栽培の陣構紅茶を使用した上品な味が大人気。私も買い物に来た時はついつい食べてしまいます。
都会にあるような大きな道の駅ではないけれど、こだわりとおいしさは抜群。大山町の海と山に囲まれたとびっきりのおいしいがたくさん並びます。自然の恵みとともにある「道の駅 恵みの里」。自然の変化、季節の移り変わりで並んでいる「おいしい」 も変わるのでぜひ季節ごとに訪れることをおすすめします。
〒689-3212 鳥取県西伯郡大山町名和951-6 0859-54-6030
営業時間:9時~18時
冬季(12月1日から2月末日):9時~17時 レストラン
定食メニュー:11時~14時 軽食メニュー:9時30分~17時
(12月~2月 9時30分~16時30分) カフェメニュー:9時30分~18時 (12月~2月 9時30分~17時)
定休日:年中無休(12月31日・元旦休