ゆったりまったり温泉と食事が楽しめる豪円湯院
大山寺参道の入り口にある「豪円湯院」。大山寺界隈唯一の天然温泉です。泉質は日本最大級の酸化還元電位を誇る弱アルカ リ単純温泉。食事をしたり、お土産を買うこともできる日帰り温泉施設です。
大山寺参道沿いにある豪円湯院の看板。よく見ると大山寺中興の祖であ る豪円和尚の絵が。
私も温泉は大好き。大山へ遊びに行くと「温泉入ってかえろうよ」とつい家族や友人を誘ってしまいます。2歳なる息子も大の温泉好き。「おっきいおふろ、おっきいおふろ!」とはしゃぎながら大山寺参道を走って駆け上がります。1階で受付をすませ、2階に上がるとモダンな明かりに照らされた長い廊下があります。そこを進むと浴場です。温泉は内湯と露天風呂のふたつ。内湯は石造りで洞窟のようなつくりになっており、暗めの照明は落ち着いた雰囲気。神棚やかがり火をイメージした照明に厳かな気分になります。露天風呂は春夏は緑、秋は紅葉、冬は雪景色と四季を存分に感じることができます。
今回案内してくださったのは豪円湯院の村田義治さんです。村田さんは福岡県出身。スポーツ紙記者、Jリーグの企画・運営 などの職を経て、奥様の実家である山陰へやってきました。異色の経歴ですね、というと村田さんは言います。「お客様に喜んでいただくということではどの職も変わりません。Jリーグの時はファンサービスのイベントを企画したりして、どんなことをしたら楽しんでいただけるか、喜んで帰っていただけるかばかりを考えていましたよ」そうなのです。私が足繁く豪円湯院に行きたくなる理由は、どのスタッフのみなさんも親切、そしていつでもお風呂が清潔、体ももちろん、心も洗われるから。それもこれも村田さんをはじめスタッフのみなさん全員が「豪円湯院でお客さんにいかに満足してもらえるか」を基に働いているからでしょう。
豪円湯院では「五感で感じる湯」をうたっています。視覚(かがり火を眺める)、聴覚(滝の音を聴く)、嗅覚(湯の香りをかぐ)、触覚(温泉水に触れる)、味覚(温泉の湯を味わう) を使って全身でくつろぐことができます。 この「五感で感じる」ことのひとつでもある味覚。豪円湯院で 楽しめるのはお湯だけではありません。食事処「神の湯亭」も 大人気。源泉水を使った豆腐は豪円湯院の名物のひとつです。 甘みのある豆腐は地元の人にも大好評。大豆は国内産、保存料 なども一切使用されていないというこだわりぶり。「せっかく天然温泉の源泉水を使って作るので、すべての材料にこだわってます」とのこと。「神の湯亭」では豆腐の他にも大山おこわ や山菜そばなど大山の名物の食が揃っています。
看板メニューである豪円湯院おこわ定食はそばかうどんがついて980 円。ボリュームあって満腹。
私のお気に入りは豆乳ソフトクリーム。優しい甘さは子供にも 安心して食べさせることができます。
売店の「おみやげ豪円」には「豪円とうふ」をはじめ、おからクッキーやおからドーナッツ、豆腐ケーキなどおいしくて安心できるオリジナル製品がずらりと並んでおり、私も温泉にくるたびについつい買ってしまいます。特にレジの横に並んであるおからドーナッツは絶品。売り切れ必須の人気商品。並んでいたらラッキー。ぜひおすすめしたい一品です。
県外からやってきた村田さんに大山の魅力を聞くと「日々、時間ごとに表情が変わるところだと思います。全く同じ顔はなく、日々顔が違うんです。都会に暮らしているとそんなことも気づ かなかったですね」と言う。日々の表情ですか、というと村田さんは続けます。「同じ季節でも天気でも同じ日はありませんよね」確かに大山の表情は日々変わる。色も匂いも風も。しかし、いつ訪れても変わらないのは豪円湯院のスタッフのホスピタリティ。そしてこの豪円湯院の温まるお湯と味。きれいに整えられた店内、そして優しい笑顔。日々変わる大山でいつも変わらない豪円湯院の美しい佇まいと緩やかさ。ぜひ五感を通じて大山の恵みを存分に感じてください。
〒689-3318
鳥取県西伯郡大山町大山25番地
0859-48-6801
温泉・売店
【月~木】 11:00~20:00(入浴最終受付19:30) 【金~日・祝前日】 11:00~21:00(入浴最終受付20:30) お食事処神の湯亭【平日・土・日祝】 11:00~18:00 (ラストオーダー17:30)
*季節変動あり 詳しくはHPをごらんください駐車場 有